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「えーなんでなんでなんで!」
「使わんったら使わんの!」
「納得せぇへんわ!理由!理由言ってくれな嫌や!ほんまは嫌なん!?あ゛!?なんでや!」
「もったいなくて使えへんなんて思うてへんし!!!」
「‥え?」
「‥あ、」
忠くんの間抜けな声で、ハッと我に返った。勢いで言ってしまうなんて…。
マンガで有りがちなワンシーン。まさか自分がやってしまうなんて。
てかもうツンデレか!アタシツンデレか!!
恥ずかしすぎて泣きそうや。
そんなアタシとは違って、
「んふっ、どうしよう!たっちょんにやけてまう!」
顔を上げると、目の前にはデレッデレの顔した忠くんが居りました。
アイドルがこんな顔してえぇんかな?
いや、絶対駄目やろ。あかん
「‥‥…。」
無言で立ち上がるアタシ。
全てはこの恥ずかしさから逃げるため
ただ忠くんは、そんなアタシの腕を掴んで離さんかった。
「愛華!一緒にマイホームに帰ろ!」
るんるんな忠くんに手を引かれて帰った。
「んふっ、愛華がな「はい忠くん食べるー!」
また酔いが回ってきてうっかり言いかける忠くんの口に子ども用のお煎餅詰め込んでやったで!
「あー!ふうのおかしー!」
「んまぁっ!」
ドタバタしてた1日やったけど
こんなホワイトデーもいいかも!なんて思ったのは秘密。
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