◇ 春、出会いの季節

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「えー…わかった。うん、了解了解。」 いつの間にか寝ちゃってたみたい。 愛音の声で目が覚めた。 ブランケットが掛けられてて、隣にはアタシにくっついて寝転んでいる風雅。 「あ!あーちおきた!」 「おはよー。もうドラマ終わったよ」 あ、そっかシゲんちに来てたんやった。 ぼーっとしてた頭が戻ってきたんやけど、肝心なシゲが居らん。 「シゲなら取材入って出てったよ。」 スカルも居らんやん。 「テゴが1回帰って来て愛華の寝顔見てからスカル連れてったー」 余計なことを‥。 「なるほど、うん。もう1回寝てもえぇ?」 まだ寝足りない(笑) 風雅を抱き締めて寝る態勢に入った。 「だめだめ。起きて。亮くんたち来るから片付けしといてってたつくん言ってた」 「はーい」 ん、って手を伸ばすと引っ張って起き上がらせてくれる愛音。 眠そうに目を擦ってる風雅を抱いてシゲんちを後にした。 「風雅ベッドで寝る?」 「やあ、あーちいっしょ、いる」 自宅に帰ってきていざ片付けしようとしたら、やっぱり眠そうな風雅。 ベッドで寝かせようと思ったら、嫌だ嫌だと首を横に振りアタシから離れない。 しょうがない。 寝ちゃうの覚悟でおんぶして片付けを始めることにした。 _
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