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片付けを始めて5分弱。
アタシの背中で風雅が寝ちゃいました。早すぎる…
ソファに下ろそうとしたんやけど服をしっかり握って離さない。
ため息をつくアタシを愛音はクスクス笑いながらブランケットを持ってきた。
おっけーおっけーなんて言いながら風雅とアタシを包むように結ばれるブランケット。
「ははっ、親子みたい」
「それよう言われるよね(笑)」
「いつもとは違う。なんか~めっちゃ家事しながら子育てしてそう(笑)」
ギャルママって言われるのがほとんどやけど、新しいのきたで(笑)
「もういいじゃん。早く片付けようよー」
まだ笑ってる愛音を軽く叩いて、アタシは掃除機を持つ。
「愛音は食器洗ってきて」
「待って。ふはっ、やばっ。」
掃除機持つとか反則。なんて更に笑い出すから、もう知らん。
愛音なんか放っておいて掃除機をかけ始めた。
愛音って普段が冷静すぎるから、一度笑い出すと止まらんくなんねん。
ほんまやっかいやろー?
「よしもう慣れた」
しばらく笑っていた愛音もアタシの姿に慣れたみたいで、いつもの愛音に戻っていた。
アタシが掃除機かけている間に、愛音は食器を洗って干してあった洗濯物をたたんでそれぞれの場所にしまう。
なんぼできる男やねーん。
愛音って小さい時からアタシより器用やねん。えぇよなー!
保育園の頃の将来の夢は
『まなとのおよめさん』だったくらいやし(笑)
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