◇ 春、出会いの季節

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愛音がお風呂を洗っている間に アタシはミルクティーを準備する 「終わったー」 ちょうど良いタイミングで戻ってきた愛音にミルクティーの入ったマグカップを渡すと、びっくりした顔。 「1人じゃ何もできない愛華がミルクティーいれてくれるなんて」 でもすぐ笑顔になってありがとうって頭をわしゃわしゃされた。 「ただいまぁ~!!!」 「お邪魔しまーす」 「っ邪魔しまーす」 「‥お邪魔します」 ご機嫌で帰ってきた忠くん。 と、亮ちゃんとぴぃの声。 と、知らん声。誰やろう? 「あはははっ!昭和のオカンみたい!」 やっぱり笑われた。 ムスッとしたアタシやったけど 片付けしてくれたからって忠くんがお土産にケーキ買うてきてくれたのを知って上機嫌。 「ちゃんとお姉ちゃんもやってるんだね。えらいえらい」 「山下くんに誉められると伸びるよな、愛華は(笑)」 「せやねん!」 「でもなんか意外やなー(笑)」 「意外やないし。亮ちゃんも誉めて!」 「誰が誉めるかぁ!」 忠くんは着替えに寝室に入って行ったから、ぴぃと亮ちゃんと愛音と話していた。 「ねー、俺のこと忘れてねぇ?」 ぴぃと亮ちゃんと一緒に来た、初対面のひとがリビングのドアの前で(結構大きめに)呟いた。 「あー忘れてた。仁ごめん(笑)」 「俺は気づいとったけどな、仁の反応見たかったから黙っててん(笑)」 「お前(ぴぃ)もだけどお前(亮ちゃん)はもっとひでぇ!!」 _
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