◇ 春、新学期

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おはようございます。 今日は新学期の始まりである始業式があるんですけど 「愛華はよせな!菊ちゃん(マネージャー菊川)来てまうやろ!」 「行きたないんやもん!」 「駄々こねない!」 「あほあほ!」 「こら!」 朝からドタバタしてる大倉家。 やっぱり担任が替わるのが嫌やって駄々こねました、アタシ。 「愛華、たつくんにはどれだけ迷惑かけてもいいよ。でもさ、菊川さんには迷惑かけちゃ駄目じゃん?」 「でも」 「早く支度してきな。おにぎり作ってあげるから」 「うん」 やっぱり愛音には逆らえないアタシは渋々やけどテキパキ支度して約10分。 「神様やな~」 まだ忠くんが愛音に手を合わせてた。あほや! 「あほちゃう?」 「いだっっ何すんねん!」 拝んでる手を叩いたら痛い痛いと自分の手を撫でてる忠くん。 「おにぎりできたよー」 今日は忠くんも朝から打ち合わせ。 アタシが駄々っ子になったからまたまたアタシたちは遅刻になりそうになった。 やけど忠くんは打ち合わせやから送って行けへん!って困ってたときに思い付いたのが菊川さん。 ちょうど忠くんのお迎えに来る予定やったから時間を早めてもらってアタシたちも送ってもらうことに。 ありがたいです。菊川さん。 _
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