◇ 春、新学期

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全クラスの発表が終わってみんな新しい教室に戻っていく。 やけどアタシと愛音は下駄箱に寄ってスリッパに履き替える。 「仁くんが先生って知ってた?」 「愛華が寝た後言ってた(笑)」 「なんで教えてくれなかったん?」 「忘れてた(笑)」 うわーなんて愛音をどつきながら教室のドアを開けた。 「あ、遅刻の大倉兄弟」 仁くんいちいちうるさいねん。 べぇーって思いっきり舌を出して仁くんに向けてあっかんべ。 「そんなことしてっとお前んち親父に言いつけんぞー」 「あーあーあー」耳を塞いで聞こえないふり。 「あの、赤西先生そろそろ始めたほうが‥」 副担任の若い先生が止めに入ってやっとアタシと仁くんの言い合いは終わった。 「担任の赤西でーす。山下先生とは超仲良しでーす。独身でーす。彼女募集中でーす。」 「副担任の八乙女です!えっと‥緊張してます(笑)」 副担任の八乙女先生は新しく採用された新米先生らしい。初々しいやんな(笑) 「質問あるひと「はいはーい!」 「はい、大倉愛華」 「山下先生はどこのクラスの担任ですか!」 「俺関係ねぇじゃんっ!」 「山下先生は3年生の学年主任ですよ」 「まじで?やったやん」 「よかったねー」 でも担任がぴぃやないことに変わりないねん。 明日っから登校拒否したろうかな _
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