◇ 春、新学期

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ご飯を食べ終わってからはひたすら雑談してたんやけど、けーちゃんがサッカーしようって言い出してん。 普段サッカー部が使ってる学園敷地内の人工芝生でできたコートにやってきた。 やけどアタシはイチゴオレ飲みながら見学中。 時々写メ撮ってるけどね(笑) 「おい愛華も入れよー!こっちチーム1人足りねぇし」 愛音、山田、有岡、八乙女先生のヤングチーム。 ぴぃ、けーちゃん、じんくんのおじさんチーム。らしいねんけど もし入るならアタシは必然的におじさんチームやんな?(笑) ‥おじさんちゃうし 「やだ!スカートやから走りたない!」 とりあえず理由をつけて断ってみる。 でも相手は一応大人。アタシより上手やった。 「山田ジャージ出せ!」 「山田ドラえもんみたい(笑)」 「あ、はい!てか、えっ、なんで俺がジャージ持ってんの知ってんすか」 「えへっ」 「仁きっしょー」 仁くんに山田のジャージを渡され、スカートの中に履き準備万端。 「愛華は大好きな山ぴぃがいるこっちのチームな!」 「はいはい」 「もっと喜べって!」 「けーちゃん助けて‥」 「うぇ、え?俺?」 「小山役立たずー(笑)」 「ほら行くぞ!」 「あーはい、今行きますから」 渋々おじさんチームに入ってサッカーをする。 「愛華決めろ!」 「無理ぃ」 「愛音ヘイ!」 「俺チーム違うし」 _
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