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こんなことを兄は言いますが、どうせ金を貸せと要求してきます。貯金を切り崩して生活する無職の私にとって、兄の要求は私を苦しめる要因のひとつです。 「開けるぞ。悪いな」 兄はいつ作ったのか、私の部屋の合鍵を持っています。 結局、チェーンのないドアを持つ私の住まいは兄の侵入を拒むことはできません。 「お金は貸しません。回れ右、さっさと帰ってください。私の生活のために」 「だから違うって」
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