11.~ Side-Jiro-4 ~

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* * * 「ほら。ちゃんと布団被って。」 帰宅早々に俺は湊をベッドに横たえた。 まだ顔色が優れない。 浮かない表情のまま溜息をつき、湊は素直に一人ベッドの中へと潜り込んだ。 「…どこか辛い?」 ううん、と首を横に振り、天井の一点を見上げる湊。 「腹減ってない?」 「ううん。ちょっと喉渇いたかな。」 「んじゃホットミルク作ってくる。」 ガシガシ頭をなでて立ち上がると、ありがとうと嬉しそうに緩めた頬に、少し桜の色が戻ってきた。 .
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