11.~ Side-Jiro-4 ~

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それで?と俺はベッドに肘を乗せ顎を支えながら、湊を見上げ尋ねた。 「どの位遅れてる?」 片手の指を折りながら慎重に数え、 「えと、…10日…、くらい、かな…」 と自信なさげに呟き、再び呆然と薬に視線を移す湊。 「10日…か。」 つぶやきを置き、湊の表情を厳粛な面持ちで覗いた。 湊の月毎のその周期が比較的規則正しかった事を、俺は認識していた。 湊自身も今となっては自分でその事を意識したのか、怯えるように見開いた瞳でじっと俺を見てきて。 不安、か。 そりゃそーだよな。 俺は苦笑いをこぼし、手を伸ばして湊の頭をくしゃりと撫でた。 .
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