4.~ Side Tomoka ~

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「へ、へぇ?そうなんだ…あの人、まだ学生さんみたいな雰囲気なのにね。」 「そうだよ、絶対新婚だよ!!なのにおかしくない!?ジロー先生となんであんな親しげなわけ!?」 カナは眉根を寄せて私の肩をユサユサしながらがなった。 「わ、私に聞かないでよカナ…分かるわけないじゃん!」 「そ、そうだけど…」 呟きながら、カナは居ても立ってもいられない様子で足元に視線を落とすと、顎に指を当て考えこんでしまった。 私は助け舟を出すつもりで言ってみた。 「先生の妹さんなんじゃない?親戚とか。」 「絶対ちがう!やりとりが、そんな雰囲気じゃなかった。」 うーん。 窺うように恐る恐る上目遣いにカナを見ながら、 「じゃさ、…やっぱ、…ジロー先生の奥さん?」 私の言葉にカナは全力で頭を横に振った。 「あり得ないって!」 「何で?そう考えるのが一番自然だって私は思うけ…」 「違うの!ジロー先生はまだ独身なの!絶対そーなんだから!トモカの意地悪!」 「…」 さすがにその自己中発言にはむっと来た。 「別に意地悪したくて言ってるんじゃないじゃん!」 するとカナは自分の失言に気付いてあわてて、ごめん、って謝って来た。 「でも、でもトモカー!きっと夫婦なんかじゃないよ?だってジロー先生は指輪なんてしてないもん!」
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