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未整理のカルテ棚から最後の一束を手にした時、俺のポケットの携帯がメール着信を知らせた。
取り出し広げるとそれは兄貴からだった。
タイトルは「無事に男児誕生」！？
っとくればこれはやはり…。と文面をスクロールすると。
そこに現れたのは期待に違わず、真っ白な産着を着せられた生まれたての小さな赤ん坊の画像。
「おー、やったじゃん♪」
思わずそう一人呟き頬を緩めた。
吹きそーな位、兄貴そっくりだ。…
ともあれこれで無事めでたく、兄貴とみゆは二児の親になれたわけだな。
カルテの束をデスクに置き、すぐさま祝いの返信を手短に打ち、送信した直後だった。
「…すみませぇーん…」
と診察室扉の向こうで甘えるような声がした。
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