第1章『BRAND NEW SONG』

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ある日… 楓「はぁ~あ、学校が終わったっていうのに、なんでまたこれから勉強しなきゃいけないのかな…」 街の一角にある、冴えない壁色をしたビルを仰ぎ見ながら、私は深いため息をつく。『八丁(ハッチョウ)ゼミナール』私が通う進学塾だ。 何でもそこそこ実績のある進学塾らしく、お父さんが新聞の折り込み広告を見つけるないなや… 楓の父『八丁ゼミか…ここまだやってるんだな。ここは父さんをお前の頃に通ってたとこでな…………よし、楓、お前もここにしなさい。ここなら安心だ』 と言ってニコニコしながら折り込み広告を渡されたけど、その話を聞いて将来が不安になる娘がここにいることを、お父さんは分かってるのだろうか……。
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