第3話 【お茶会部】

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「串宮先輩…そろそろ退いてもらっていいですか?」 …もうね。漏れそうなくらい我慢してたの。だから、トイレ行きたいんだよ。 「……重?」 本から目を離しこちらに目を向けようとしているが向きが向きなので見れてない。 「いや、重くはないんですがトイレ行きたくて」 「……漏」 あれ?この人漏らせと言ったよね?何このドS。まさか、漏らせだってさ。 「…嫌です。なので…」 最終奥義…無理矢理持ち上げて串宮先輩が座っていた所に戻す。 串宮先輩はムッとしていたがこちらはそれどころじゃない。もう走ったさ。ギリギリセーフだった。 トイレから戻り部屋に戻ると渚先輩はいなくなっていた。 「今日の部活は終了だってさ」 碧先輩が鞄を持ってそう告げた後部屋から出ていった。残ったのは俺と串宮先輩だけだ。
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