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それから五年。
お妃様は王様の白雪姫への溺愛ぶりが気になりました。
親が子を愛するのは当然。
けれど、王様の溺愛は偏執的でした。
お妃様は与えられたお部屋に入り、隠してある大きな鏡に問い掛けました。
「鏡よ鏡。この世界で一番美しいのは誰かしら?」
すると、鏡は年齢も性別も分からない声で返事をしました。
『それは貴女、お妃様です』
それを聞いてお妃様は安堵しました。
『しかし、白雪姫様は更に美しくなるでしょう。貴女のお探しの魔女は白雪姫』
鏡はそう続けました。
お妃様は驚きました。
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