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そう狩人が悲しげに言いました。
白雪姫は改めて狩人を見つめました。
狩人らしく逞しい体躯。
顔も精悍で、性格が表れているかのような優しいもので決して醜いものではありません。
白雪姫は狩人に抱き付きました。
「姫様」
「怖かったの。なかなか距離を近付けることはできなかったけれど、私はお母様を愛していましたのに……まさか、憎まれていたなんて」
目に涙を溜めて、白雪姫は狩人を上目遣いに見つめます。
狩人はその愛らしさにドキリとしました。
白雪姫はまだまだ未成熟ながらも美しいのです。
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