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「宍戸さん、俺あの店のケーキ食べたいんですけど付き合って貰えませんか?」
「えっ…?」
別に俺はケーキが食べたかった訳ではないが、宍戸さんが、入り易いようにと、咄嗟に嘘をついてケーキ屋に誘えば、宍戸さんは予想だにしていない誘いに迷っているようだった。
あと一押しかなぁ…。
「お願いします。一人じゃ入りずらくて…。」
「…。」
凄く迷っている様で、顎に手を宛、“あー”とか“うー”とか唸りをあげた後、宍戸さんは頷いた。
「仕方ねぇ。可愛い後輩の頼みだ!一緒に入ってやる。」
『後輩に連れられて仕方なく』という大儀名文の名の元に、ケーキ屋に入る理由を得、凄く嬉しそうに答える宍戸さん。
本当可愛いなぁ。
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