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「出会いこそ人を成長させるのよ!」
会長がいつものように小さな胸を張って何かの本の受け売りを偉そうに語っていた。
「というわけで!今日は文月学園の生徒たちに来てもらっちゃいました!」
「「「「「こんにちはー」」」」」
突然入ってくる男子三名と美少女二人。
「えー、こほん!この子達が文月学園の生徒さ―」
「ねえ雄二、ここって高校だよね?」「ああそうだが?」「あそこに小学生がいるけど大丈夫なのかな?」「……ロリ」「昭久、俺も正直信じられないが、一応生徒会長だ」「えーー!!」「……信じられない」
「う、う、うるさーい!!」
「あ、会長さんが壊れた」
深夏が冷酷に告げる。
いまだ騒がしい会話を繰り広げている文月学園の生徒たち。
……仕方ない。
「あの―」
「ちょっと黙りなさいアキ!!」
ゴキッ!
「ぎぃゃぁぁぁぁ!!肩が、肩がぁ!!」
……今肩からあり得ない音が聞こえたような。
「あー。これは脱臼してるな」
思いの外簡単に告げる筋肉質な男子。恐らくこの人が雄二だろう。
「そんなこと言ってないで助けてよ」
「断る!!」
「ひどい!!」
ちょっと細めの体つきの男子。たぶん、昭久…かな?
「……自分でどうにかできるはず」
眠たげな顔の男子。
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