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どうしても納得がいかない。
聖ミカエル幼稚園の職員室の一角で
一人になった執行(しぎょう)は頭を抱えていた。
それは朝のミーティングのことだった。
園長より開口一番
「執行先生、あなた〔漢〕ですわよね?」
「え、はぁ・・園で男性は私一人ですが…それが何か?」
「ドンムーブ!執行保育士!!」
「え、園長?」
「先日、この園に国土侵略社なる所よりテロ声明がありました。」
「な、なんですって!?」
ゴトリと園長が机の上に黒い鉄の塊のアレを置いた。
「え、園長っ!?こ、これは!?」
「マグナム的なパイソン?なんとかです。コレであなた、漢を見せる日が来たのですよ!」
いやいやいやいやいや?と声にならない手振りでうろたえるも、
「汝は唯一男手の執行保育士、園児たちの明るい未来を!この聖・ミカエル幼稚園を!守ることを命じます。」
「園長!私は今まで喧嘩などもしたことも無くどちらかといえば文系で!ほら!メガネですし!」
「ドン!ムーヴ!執行保育士!」
「うわああ銃口をコッチに向けないでください!」
「いいですか、絶対警察には知らせてはいけませんし、園児たちの親御さんにも知られてはいけません!人知れず密やかに!…」
拳銃で十字をきる仕草をし、
「神罰を下すのです!!アメーン!!」
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