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その時、園児たちの騒ぎ声が中庭からひときわ大きく聞こえた。
ガタタッと二人は立ち上がり目を合わせる。
「・・まさか!」
「・・忘れてた!」
「・・・・・・・・・」
初子のジト目を逸らしながら
「国土侵略社の悪いやつが現れたに違いないですよ!」
二人は急いで中庭に駆けつける。
ジュン、ジュワーパチパチパチ。
油で揚げる音が激しく聞こえる。
「エービエビエビー!カラッと揚げてやるエビー!」
きゃあきゃあと園児たちの叫び声がッ!
「やめろぉっ!オレの可愛いエンジェル達に手を出すんじゃなーいッ!!」
「エービエビー!ココの保育士か!遅かったエビなぁー!」
「すごい!外はサク!中はジュウシーかつ、エビさんがプリップリでほこっほこだお!」
園児の中でもとりわけグルメなサトシ君が揚げたてのエビフライをほお張り、的確な感想を述べる!。
エビフライの着ぐるみ?を着たオッサンが中庭でデカイ鍋を使ってエビフライを揚げて園児たちに振舞っている。
「なっ!?」あまりに意表を突かれた光景に絶句する執行。
「・・・えんじぇる達?」ジトーっと執行の顔を覗き込む初子。
「ち、違う!保育的意味合いでです!。」
「ろ、り、こ、ん?」
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