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たぶん
嫌いではなかった
もしかしたら
好きになっていたのかもしれない
しかし、この失望は
あまりにも大きかった
それでも
彼女を必死に説得した
でも、その言葉は
桜のココロには届いていなかった
降りた駅のホームには
誰もいなかった
彼女は手を離し
抱きついてきた
しばらくして小さな声で
“ありがとう”
と聞こえてきた
そういって
短いキスをして
涙を流し、
笑顔で去っていった
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