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桜田は教室まで辿り着くとクラスが気になって、ドアのガラスの部分から覗いていた。
「こんな荒れたクラスを熱くする。なんということだ!って言うかクラス変わって早速こんなことになるってどういう事?」
桜田は心の中で呟いた。
どうやら桜田が受け持つ、2年C組はクラスが変わって早々、クラス全体が荒れていた。
桜田は勇気を出して教室のドアを開け、教室に入っていった。
「おはよう!みんな、ホームルームの時間だから自分の席に着いて。」
桜田は注意はしたが、一部の生徒が席へ着かない。きちんとしてる生徒もいる。
「うるせえ!ちょっとぐらいいいだろう!」
1人の男子生徒が反発した。生徒の名は戸川マーベラス。日本人の父とアメリカ人の母を持つ。16歳。よく近くの路上で原付バイクを乗り回している。警察には何度もお世話になっている。性格は短気で怒りっぽい。
桜田は腹が立ち、初日からかっとなった。
「俺の言うこと聞かないと校舎全部の雑巾がけをさせるかな?」
「は~、そんなのやんねえよ。」
と、1人の女子生徒が言う。生徒の名は井坂優理。16歳。学校の規則を守らず、化粧を毎日したり、授業態度も悪く、先生に注意される日々、戸川の幼なじみである。性格は悪そうに見えるが、優しくて友達思い。
「じゃあ席へ着け!こんなくだらない事は二度とするな!」
桜田はからクラスの生徒に注意をして始まった。
「皆さんおはようございます。今日から1年間君たちのクラスの担任をする事になりました。桜田龍一です。漢字でこう書きます。」
桜田は黒板に自分の名前を書いた。
「龍一。かっこいい名前だ!よしっ俺も松井走輔という名を背負ってこれから走り続けて、勉強も陸上も頑張んないとな!」
桜田の名前を気に入った生徒の名は松井走輔。16歳。走る事が大好きで小学生の頃から陸上を始め、今でも陸上部の部員である。中学生の頃に100m走で全国大会に出場し、5位という実績があり、特待生として入学した。性格は活発。
「ありがとう。えーっと君は松井か。頑張ろうな!」
桜田は自己紹介を続ける。
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