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桜が満開の春、この中、志葉学園高校の入学式が行われる。
「ああ、懐かしいな~。あの日は何も分からず、あの校門を通ったんだよな~」
桜田は職員室から校門に入ってくる新入生を見ながら独り言を話していた。
「桜田君、おーい桜田君。」
桜田を誰かが呼んでいた。
「あっ、お久しぶりです。そうだ、まだ明石校長としか話してなかった。一昨日からまだ他の先生方と話す時間がなかったからなぁ。お世話になった方沢山いるのに。」
「いや。いいよ、いいよ。教師になってすぐクラスの事もあって早速忙しくなったし。」
今、桜田と話した教師の名は丸尾奈美。32歳。独身。趣味は買い物。担当教科は古文。桜田が受け持つ3組の隣の2年4組の担任をしている。
桜田が高校3年生の時、担任が丸尾だった。
「丸尾先生とは本当に進路の話しを沢山したのを今でも覚えてますよ!先生と同じ仕事はしたかったですよ!」
「良かったじゃん。夢が叶ったんだから。」
桜田と丸尾は朝からずっと話しをしていた。
「キーン、コーン、カーン、コーン」
「よしっ!今日も1日しっかりやるぞ!」
そして体育館で入学式が行われ…
「ああ。高校時代に戻りたい。高校時代は1番楽しんだしな~。」
桜田は高校時代をあまりにも懐かしすぎたみたいだ。
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