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とにかく僕は三年間“普通”に過ごせればそれでいい。 可もなく不可もなく。 ただ毎日が過ぎればいい。 上辺だけの友人に、一線を引く教師たち。 そんなに多くない宿題。 無趣味で熱を入れる部活も無く、ただ過ぎる毎日。 それで良い。 目立たず、目立たなさすぎず、苛められず、苛めず…。 それで良いんだ。 「今日も……“普通”だ。」 こうやって僕は、入学してから時々一人で訪れる屋上で、心を無にして精神の調律をする。 「おいっ!!こんなところにいたのかよ~。“す・だ・れ・君”!」
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