プロローグ

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俺は、今年に入り、一人暮らしをはじめた。  家はおじさんが、快く俺のために破格の値段で貸してくれているし、近所の人たちも優しいため、いまとなっては、一人暮らしもなれた。  しかし、今日は、うちの親の車に乗って、ここまで来た。  中学3年の時必死こいて最後の詰めをして、何とかはいった高校。   今日はその、高校の入学式だった。 俺は、まだ入学したての普通の高校1年だ。  初めての制服初めての同級生の顔何もかも初めてずくしで、これからの学校生活に期待とほんの少しの緊張をもってまだ真新しい教室内にいた。  中学の時の旧友は集会のときに多少見たがどうやらクラスが違うらしくあたりをみても見知った顔は一人もいなかった。 「俺の名前は、北上(きたがみ)明(あきら)。体育担当今日から担任だよろしく。さぁ全員自己紹介だ。」  と北上と名乗った我がクラス担任は、教卓の後ろのいすに腰掛けてごっつい大木みたいな腕を組んで言った。
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