終わらない悪夢

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「あった…見つけた。」 「どこですか?」 「この辺の壁だ。」 俺は壁の膨らんだ部分を押した。 すると新たな通路が出現した。 「よし…これでこの部屋から出れるな。」 「ところで健太さんはこの館の脱出方法を知っているんですか?」 「詳しくはわからないが、脱出はできるとわかっているよ。」 「そうなんですか…ここ入ったら脱出できない所だったら私今頃絶望してました…」 まぁ…まだ脱出できると直に確認したわけではないが脱出できると資料確認済みだから問題はない。 ただ、まだどの場所に外に出られるか場所があるかはわからない。 一階とか地下ではアバウト過ぎる。 「さて行こうか。」 「はい!」 俺達はまた暗い通路に入って行った。 しかし…この館は本当に隠し通路を作るが多いなぁ… 「携帯を出すか。」 俺は携帯を取り出して光を出した。 「健太さん…私のも使いますか?」 「いやいい。二個持っていたら流石に敵が来たら撃てないからな。」 「じゃあ私もライト付けときますね。」 「助かるよ。」 俺達は暗闇の中二つの光で進んでいた。 あぁ…不気味だな。 何か出てきそうだ。 5分くらい歩いていると壁に突き当たったのだ。 「また壁か…簡単な仕掛けだと助かるんだが…」 俺は壁を全体的に見たが何もなかった。 「何もパッと見て仕掛けがありませんね…」 「だな。どうやって開くんだ?他に道はなかったし…」 俺が困っていると御桜さんは壁を蹴り出した。 「ちょっ…御桜さん!?」 「いや…衝撃とか与えたら開いたりするのかと思ったのでやってみました。」 意外に大胆な子だなぁ… と思っていると壁が自動ドアのように開いたのだ。 「あ、開いた!?」 「どうやら開いたみたいですね。」 俺は驚きを隠せないままそのまま通路を出た。 すると目に入ったのは普通の寝室だった。 「意外に普通な部屋だな。」 「そうですね。特に変わった様子はないみたいです。」 「何かあるかもしれないから調べてみよう。」 ベッドにあった布団をめくるとそこには大量の弾薬があった。 「なっ…何故弾薬が?」 「この部屋で何かあったのかもしれません。」 取り敢えず弾薬は回収して他の所も調べたが、他に目立つ物はなかった。 あったのは非常食ぐらいだった。
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