終わらない悪夢

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「待ち伏せされていたと思われる部屋に行こう。」 「何も悪いことがないといいですが…」 「そうだな。」 俺達は走ってその部屋に向かい、そのまま突入した。 入ってみると倉庫だった。 大量の色々な道具が置いてあり、広さは団地の公園くらいだった。 中には人がいた。 「皆…いたのか。」 そこには七海、幸太、奏子、百合川さんがいた。 「鈴!」 「ここの!」 御桜さんと百合川さんは抱き合っていた。 二人とも心から信じ合える友達に会えて嬉しいのだろう。 「健太!」 そう呼んだのは七海だった。 「悪い…遅くなって。」 「別にいいよ…健太が生きてるんだから。死んだのかと思ったんだよ?」 七海は泣いていた。 よほど心配だったのだろう。 「みんな時間がない。この部屋から出るぞ!奴らがまた動けるようになったら逃げれなくなる!」 全員それを聞くと表情が変わり、こっちを向いた。 「いいか、この館はまだ沢山の化け物がいるんだ。長引きば危険も増してくる。だからこんな館さっさと出るぞ!」 皆うなずくと部屋から俺が出るに連れて全員出てきた。 そして廊下を走り出した。 「健太、これからどこに向かうの?」 「一階だ。一階を徹底的に調べる。」 「何で?」 「一階に館を出る場所があると資料に書いてあっただろ?だから一階を調べた方がいいだろ?」 「なるほどね。」 だが…気になるのは場所は資料には他の資料に場所を記すと書いてあった。 つまり、それは一階のどこかにあるとして隠し通路になっている可能性はあるってことでもおかしくはない。 それを考えるとまだ脱出気分にはなってはいけないと考えた方がいいな。 それにまだ他にも新たな化け物も出現する可能性はないわけではない。 まだ不明な点がいくつもある。 そんなことを考えながらも俺達は一階へ行くための階段の所まで来た。 しかし、世の中簡単には出来てないらしい。 階段からまた新たな化け物が現れた。 今度は水色でまるで蛾のような化け物で、人の頭二個分くらいである。 「みんな気を付けろ!」 俺が猟銃を撃つと見事に避けられ、こっちに飛んできた。 「私がやります!」 御桜さんは俺の前に出て来てショットガンを放った。 すると蛾のような化け物に当たり、地面に落ちたのだ。
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