終わらない悪夢

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「今の内に下の階に行くぞ!」 俺達はその後下の階に降り、真っ直ぐの廊下を駆け抜けた。 曲がり角が見え曲がると廊下の両サイドにたくさん部屋がズラーッと並んでいた。 「全部調べて行くのか…よし分かれてやろう。」 「でも分かれた時のリスクはどうするの?」 「…何かあったら携帯で連絡を取ればいい。それに6人いるんだ。分散した方が動きやすい。」 「待って下さい。その前に分かれる分かれないにしても全員連絡先を交換しませんか?」 御桜さんがそう言った。 連絡先を交換しておけばはぐれた時に互いの場所が把握できる。 そういうことが言いたいのだろう。 「そうだな。まずは皆で連絡先を交換しよう。」 それが終えると、俺は話を戻した。 「取り敢えず班はA班として俺、百合川さん、奏子。B班はリーダーを御桜さんに七海、幸太。」 「その構成の理由は何故ですか?」 「まず…男は一班に二人はいらないから分けた。最悪男が1人でもいれば化け物の身代わりになるからな。」 「えっ…健太それは」 「言っとくが幸太…俺もそうだから文句は言わせないぞ。」 幸太はがっくりしていた。 「それに何か力作業になった時な男手は必要だしな。B班のリーダーが御桜さんの理由は冷静な判断ができる上に戦えるから。」 「待って下さい。では鈴がB班のいない理由は?」 「まぁ…その辺は適当に組んだからな。そっち入れたいならかまわないが…何か理由があるのか?」 「私達は互いによく知っているのでサポートしやすくなります。」 「なるほど…じゃあそこは入れ替えて、A班は俺をリーダーに七海、奏子。B班は御桜さんをリーダーに百合川さん、幸太で。」 「分かりました。」 「では俺達は右から行くから左の部屋を頼んだ。」 「はい。では私たちも行きます。」 互いに向き合った最初の部屋を調べ始めた。 俺達は後に班に分かれて良かったとなる事態に会うことになる。 だが、そんなことを知る由もなかった。 「しかし…この部屋汚いな。」 「そうだよね。何かしばらく使ってない感じだよね。」 俺達は埃まみれの部屋を調べていた。 何の部屋かはわからないが、色々な物が置いてあった。 彫像、ギター、仏像、家庭用ゲーム機、丸い机など。image=444410680.jpg
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