終わらない悪夢

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俺たちは後にB班と合流した。 場所は廊下だった。 「御桜さん何かありましたか?」 「資料を見つけました。」 「俺もです。あと銃器も。」 互いに資料を交換した。 俺が見たのは一階から出られるルートの資料だった。 内容は要所だけ言うとこう書いてあった。 一階の男子トイレと女子トイレの三番目の個室から出られます。 個室トイレにあるコントロールパネルの止めるを五回連続入力すると外出できるようになっています。 何て場所から出られるようになっているんだ。 これじゃあわからないな。 だが、希望は見えてきた。 「あの…健太さんさっき現れた化け物って交換した資料の化け物何ですか?」 「そうだよ。」 「だからあんなに慌てていたんですか。」 「でも脱出方法がわかったんだ。これで脱出ができる。」 「そうですね。」 そう言えばアサルトライフルがあるが誰に渡そうかな。 奏子は…ないな。 百合川さんもない。 とすると男の幸太にするか。 「幸太、アサルトライフルを見つけたからお前が使え。予備のマガジンもあるぞ。」 「え~やだよ。」 「ふざけんな。女子だってもう銃を使ってんだ。お前も銃を持て。」 「わかったよ…」 幸太は嫌そうにアサルトライフルを持った。 「これ重いんだね…」 「まぁ…仕方ないだろ。銃だし。」 「でも…アサルトライフルを持つなんて久しぶりだな。」 「はぁ?なんでだよ。」 「お父さんの知り合いで自衛隊の見学に行った時に持たされたことがあって、その時にちょっとだけ使わさせて貰ったんだ。」 こいつ…何気すごいな。 つかこいつに銃を最初から持たせれば良かったんじゃないか? 銃は無理とか言ってたような気はするが。 「とにかく先に行こう。」 俺達はトイレ目指して歩きだした。 「しかし、この館って何かかなり広いな。」 「確かにそうだよね。」 しかも仕掛けだらけ。 まるでバイオか何かホラーゲームをやっている気分になる。 「更に化け物がいるからな。」 「ここで化け物を作って世に放とうとしていたのかな。」 「そうなんだろ。じゃないと作ったりはしないだろ。」 まぁ…放たれていたらニュース…いや、色々と混乱が起きるだろう。 正直笑えない話である。
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