終わらない悪夢

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そして歩いてから一時間が経過した。 色々な分かれ道や行き止まりにも会いながら歩いていた。 「ここはどの辺なんだ?」 「さぁ…私はわかんないな。」 「そろそろトイレが合ってもいいはず何だが…」 この館のトイレは少ないのだろうか… 「あっ…トイレ合ったよ。」 「マジで?」 七海が指を差した方向にトイレがあった。 お馴染みの男子トイレと女子トイレのマークがあった。 「トイレは別々に入った方がいいのか?」 「当たり前でしょ。」 「でも…用を済ますわけではないんだけどな。」 「待って下さい。トイレに入るのは別々なのはやめた方がいいと思います。」 そう言ったのは百合川さんだった。 「何故?」 「逆に言えば別々で行動する意味がないと思います。」 「まぁ…言われてみれば一理あるか。」 何かあったら嫌だからな。 「で、でも普通は…」 「今は普通の状況ではないのです。わざわざ離れるのは危ないですよ。」 百合川さんは七海を説得していた。 「じゃあ、わかったけどどっちのトイレにするの?」 「そうだな…俺はどっちでもいいけど…」 「じゃあ女子トイレしませんか?女子が多いですし…」 「理由は何でもいいから女子トイレに行くか。」 全員女子トイレに入って行った。 中は綺麗であった。 「確か個室トイレの三番目と書いてあったけど、右から左からかわからないな。」 「なぁ健太。もしかして三番目ならどっちでもいいんじゃないか?限定はされてなかったし。」 「…そうかぁ?」 「多分…コントロールパネルがある方なんではないでしょうか?」 御桜さんが言うにはコントロールパネルがある方か。 でもコントロールパネルっていわゆるトイレについてる物だとしたら全部のトイレにあるはず。 「まぁ…全部のトイレを確認してみるか。」 全員でトイレ確認した。 がやはり全部のトイレにコントロールパネルは付いていた。 「やはり…全部付いていたか。」 「いえ…出入り口から遠い三番目のトイレだと思います。」 「何でそう思うんだ?」 「全部のコントロールパネルの止めるのボタンを見て下さい。」 俺はもう一回止めるボタンを確認してみた。 するとある違いがわかったのだ。 「奥の三番目のトイレ以外は止めるが全部平仮名で表記されていた。」
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