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そしてブラッドシャワーは俺達を飛び越えた。
その後ブラッドシャワーは何かを見失った反応だった。
今喋れば奴に気づかれる。
そんな状況である。
「…」
そしてブラッドシャワーは何事もなかったように来た道を逆戻りして行った。
「やはりな…」
「何故静かにしていたんですか?」
「奴は頭を失っていた。なのにどうやって俺達を追っていたのか?奴が使える感覚器官を考えていた。」
「あっ…ブラッドシャワーが感じられるのは音…いや正確には振動。」
「そうだ。視覚も嗅覚も聴覚も使えない奴が追い掛けられるのは何かって考えたら振動ぐらいしかないだろうな。」
ただ…奴はオカルトと科学の化け物だから何とも言えない。
特殊な器官があってもおかしくはない。
だから賭けだった。
「取り敢えず他のメンバーと早く合流しましょう。」
「そうだな。」
俺達は他の仲間達に追いつく為に動き出した。
「しかし…この館のどこに地下に繋がる場所があるんだ?」
「さぁ…わかりませんが、隠し扉になっているのではないでしょうか。」
その話はあり得る。
「とにかく色々な部屋を探索してみよう。」
「そうですね。」
探索を始めるがなかなか仲間や地下への手掛かりは見つからない。
「あの…電話をしてみませんか?」
「…確かにな。それは素で忘れていた。」
俺は七海に電話を掛けた。
プルルルルッ
プルルルルッ
ピッ
「もしもし七海か?」
「健太!?生きてたの!?」
「おいおい…勝手に殺すなよ。」
「良かったぁ…」
「どこにいるんだ?」
「私達は今休憩部屋で休んでいるの。」
「休憩部屋があるのか?」
「うん…扉に書いてあった。」
どうやら休憩部屋にいるらしい。
しかし…休憩部屋があるとはな。
「どの辺に休憩部屋はあったんだ?」
「ひたすら進めば見つかると思う。」
ひたすら進めば見つかるって…
でも曲がったりしないと言う意味とも言えるか?
「わかった。できるだけ早く向かう。」
「じゃあまた後でね。」
「おぅ。」
俺は電話を切った。
「では早く行きましょう。話を聞いた所によると複雑な道は使わない感じですし。」
「まぁ…そうだと思う。じゃあ行くか。」
俺達は所々ある部屋を調べつつも七海達がいる休憩部屋へ向かった。
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