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「七海、幸太、奏子、百合川さん、御桜さん。皆でこの館を出よう!」
「そうだな健太!」
「私も頑張るよ!」
「まぁ私もフォローする。」
「はい、頑張ります。」
「私もここから出ることは最優先事項だと思います。」
全員の意志を確認した俺は一本道をまっすぐ進んでいった。
すると三本の別れ道があった。
「どの道を行くべきかな…」
下手に道を選びたくない俺がいた。
そんなことをすると死ぬ気がしたからだ。
「健太さん、どの道から行っても大丈夫だと思います。」
「何故?」
「もしここが研究所の一部ならばどの道にもある程度の安全は確保されています。まぁ…非常事態なので絶対安全なんて言えません。迷うより早く進んだ方が良いと思います。」
なるほど。
その意見は一理あるな。
「わかった。では左の道へ行こう。」
俺達はそのまま左の道へ入って行った。
奥に進んで行くと「映像資料室」というタグがついた部屋が一つあった。
「映像資料室か…」
俺はドアノブに手を掛けて入ってみると中には図書館の本のように映像の資料が大量にあった。
「よし、研究所についてか化け物についての資料を手分けして探そう。」
「健太さん、どれくらい探しますか?」
「そうだな…1時間くらいは探そう。」
その後、映像資料を漁ることにした。
資料を漁っているとまったく研究所や化け物に関係ない資料も大量にあったのだ。
例えばバラエティー、アニメ、AVなどの映像があった。
たまにプライベートビデオというタイトルのビデオがあり、見てみると研究員についての自己紹介ビデオもあった。
ただ1時間ぐらい漁っていても関係ありそうな資料は見つからなかったのだ。
「まったく関係ありそうな映像資料が見つからないな。」
「まぁたくさんあるので分かりにくいんですよね。」
すると奏子が何かDVDをもって来たのだ。
「健太~これを見てよ。」
「これは…AVだろ!関係ないだろうが!」
俺はピリピリしていた為怒鳴って言ってしまった。
奏子はその反応にビビっていた。
「そ、そんなに怒らなくてもいいじゃない!さっきから健太さぁ、何か思い詰めてそうな顔をしてたからこういう物見たら元気出ると思って持ってきたのに…」
「怒鳴って悪かったな。ただ…こういうもんを女子から渡されて喜んでみる男子はいないぞ。」
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