館のもう一つの姿

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とか言いつつ俺はAVのケースを開いていた。 「んっ?」 気付いたことがあった。 それは肝心なディスクに何も書いてなかった。 そう普通にDVDならディスクに何か絵やら字やら色々記されているはずだが、このディスクは真っ白だった。 「どうしたの?」 「いや…このディスク何かおかしいなと思ってな。」 「見せてよ。」 奏子がそう言ってディスクを見ると微妙な顔をしていた。 「確かに何もないね。」 「見てみるか?」 「見る価値はあるかも。何か手掛かりなのかもしれないね。」 その後全員で集まり、映像資料室にあったテレビとビデオデッキを使い再生することにした。 「一体何があるんだろう…」 そんな七海の呟きが聞こえた時にテレビには研究員らしき人物が移った。 その人は女で見た感じは30代くらいだった。 「このディスクには緊急に地下の脱出通路がわかる為の場所を記録してあります。」 これは…!? 今まさに俺達が欲しい情報がわかるものじゃないか。 「場所は地下二階にあるシャワールームが脱出通路に繋がっています。正確には入ってから三番目の個室のシャワーにあり、そこのコントロールパネルの「ホット」ボタンを素早く10回押してください。すると脱出通路が出現します。なお関係者以外にこの情報漏洩をするような行動はしないで下さい。何故なら…」 それ以上は情報漏洩についての注意だった。 「これで脱出方法がわかったわけだな。」 「ただ、まだ地下があるみたいですね。」 「そうだな。でもこれで脱出方法は…」 俺はそれ以上何か言おうとして後ろを振り返るとそこには見たことのない化け物がいた。 まだ誰も気づいてはいないが、気付いていたのは俺だけだった。 「では健太さん…」 「全員逃げろ!後ろを見ろ!」 全員やっと化け物の存在に気づき、警戒態勢をとった。 化け物はまるで熊のような奴だった。 だが目は3つあり、更に体格は3mあった。 「グググ…グググ…」 謎の鳴き声が更に不気味さを増していた。 そして俺はその化け物に銃を撃った。 「くらぇぇぇ!」 化け物の顔面に当たったが、化け物はまるでダメージを受けたような反応はなかった。 「効いてないのか!?」 「健太さん!取り敢えず私も援護します!」 御桜さんも化け物に撃った。 すると化け物は少しばかり怯んだのだ。
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