館のもう一つの姿

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「よし!皆入り口から出るぞ!」 俺達は射撃をしながら逃げていった。 また三本道の所に戻った俺たちは一旦止まった。 「左の道は調べた。今度は真ん中と右どっちに行く!?」 「右に行きましょう!根拠はありませんけど、早く行かないと化け物に追いつかれてしまいます!」 「わかった!右に行くぞ!」 走って右の道に入って行き、鉄の扉を見つけた。 俺達はそのまま鉄の扉を開けて、中へ入っていった。 すぐさまに扉を施錠して、部屋の中を見た。 誰もが見たら口を揃えてこう言うだろう。 その部屋はゲームセンターだと。 最新のアーケード機が揃っていた。 「ゲームセンター?何でゲームセンターがあるんだ…」 「ひょっとしたら息抜きに作られた施設なのかもしれませんね。」 「そうか…?それにしてはこんなに本格的にする必要はないように感じるんだが…それにゲームセンターにしては引っ掛かる部分がある。」 「何ですか?」 「全部よくみると格ゲーか音ゲーしかないんだ。」 そう息抜きにするんだったらもっと色々なジャンルがあっても良いはず, なのに2つのジャンルしかないのはおかしい気がする。 そんなゲームセンターは見たことがない。 「私はゲームセンターに行ったことはないのでどんなゲームがあるのかはわかりませんが、確かにジャンルはその2つしかありませんね。」 「何か別の意味があるのだろうか…」 取り敢えず俺は格ゲーに触れてみた。 やってみても普通の格ゲーであった。 「何かありましたか?」 「ただのゲームだったよ。」 今度は音ゲーに触れてみた。 最初はなんの変化もなかった。 が、突如途中のゲームのステージでメッセージが現れた。 「な、なんだ!?」 現れたメッセージは「この曲をクリアしろ。しなければこの部屋を出られない。」と表示されていた。 次の瞬間、鉄の扉の方から「ガシャン」という音が鳴り、見てみると鉄の扉に大量の網目状に鉄のワイヤーネットが張り巡らせていた。 「くそ!罠かよ!」 そしてゲームが始まった。 俺はギターの形をしたコントローラーをしっかり持ち、耳を澄ましてリズムを取れるように集中力も上げていた。
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