館のもう一つの姿

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誰が想像しただろうか。 始めてから最後まで玄人ゲームを難なくクリアしていく少女がいることを。 そしてラストステージではラスボスと互角だった。 相性の悪さを逆手に取り、カウンターを入れていく。 作業ゲーのようなことをやりつつ、相手と攻撃の読み合いをする。 初心者が普通にできる技ではない。 しかし、御桜さんはそれを余裕でやってのける。 彼女は何者なのか。 そう問いたくなるような力を持つ彼女は優れていると言える。 「これで終わりです。」 最後は必殺カウンターにより勝利した。 画面には「perfect clear!」と表示された。 「すごい…あれをノーコンティニュークリアするなんて格ゲーセンスが半端ではないなぁ…」 「いえ、それほどでも。」 と言いつつ彼女は少しばかり照れていた。 そして、カードが抽出される。 それを手にした瞬間、一部の天井がパカッと開き、そこから何かが落下してきた。 ドスン! それは俺達の知る怪物、館で最初にあった奴だった。 「またお前かよ…いいぜやってやるよ…みんな!時間は俺が稼ぐから早く脱出ルートを確保を頼む!」
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