Repetition

12/12
6人が本棚に入れています
本棚に追加
/31ページ
◇◆◇ あの日から数日経った。 私は無事に、あの日から出る事が出来た。 私は、彼女が死んだあの時からの事を覚えてない。 気付いたら、ベットに横になっていた。 急いで彼女の家に行ったら、そこは更地となっていた。 最初からいなかったかのように。 クラスの友達に彼女の事を聞いたけど、誰一人覚えている者はいなかった。 私の思い違いか。 いや、あの日あの時に彼女はいた。 私をあの日から救い出してくれた彼女はいた、確証出来る。 私は今でも彼女が死んだあの場所に行く。 時々思ってしまうのだ。 彼女は生きてるのではないかな、と。 たが、その儚い思いは裏切られる。 やはり彼女はいない。 『死んでも、私を忘れないでね』 あの言葉は今でも覚えている。 黒目でロングヘアーの黒髪。 綺麗で優しい、完璧な君の事は今でも覚えているよ。 だからさ、最後に言わせて。 『ありがとう、--』 空は澄み渡っている。 それは、夏の終わりを予感させるような感じだった。 終
/31ページ

最初のコメントを投稿しよう!