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◇◆◇
あの日から数日経った。
私は無事に、あの日から出る事が出来た。
私は、彼女が死んだあの時からの事を覚えてない。
気付いたら、ベットに横になっていた。
急いで彼女の家に行ったら、そこは更地となっていた。
最初からいなかったかのように。
クラスの友達に彼女の事を聞いたけど、誰一人覚えている者はいなかった。
私の思い違いか。
いや、あの日あの時に彼女はいた。
私をあの日から救い出してくれた彼女はいた、確証出来る。
私は今でも彼女が死んだあの場所に行く。
時々思ってしまうのだ。
彼女は生きてるのではないかな、と。
たが、その儚い思いは裏切られる。
やはり彼女はいない。
『死んでも、私を忘れないでね』
あの言葉は今でも覚えている。
黒目でロングヘアーの黒髪。
綺麗で優しい、完璧な君の事は今でも覚えているよ。
だからさ、最後に言わせて。
『ありがとう、--』
空は澄み渡っている。
それは、夏の終わりを予感させるような感じだった。
終
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