6人が本棚に入れています
本棚に追加
これは、ある夏の日の事。
暑い真夏の日、学校があった日の話。
私が体験した不思議な話。
たった1日の事が。
3日にも……
1週間にも……
1ヶ月にも……
1年にも……
10年にも……
100年にも思えた。
結末が無い物語のようだった。
まるでゲームのコンティニューをずっとしているかのような。
何度死んで蘇る。
いや、『今日』を繰り返すだけ。
何度夢だと願った事か。
ある時は車に轢き殺され。
ある時は通り魔に刺し殺され。
ある時は階段から落ちて死ぬ。
そしてまた始めからになる。
夢だと思っても、無駄だった。
それが『現実』なのだがら。
泣き言を言いたくても。
逃げたくなっても。
死にたくなくとも。
無駄だった。
運命を呪っても、無駄だった。
なにもかもを、運命に取られてしまった。
そんな夏のある日の話。
最初のコメントを投稿しよう!