Repetition

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私は高校に着いた。 他の高校よりは小さいと思うが、かと言ってそこまで小さくない中途半端な大きさ。 そして、来年で開校30年を迎える。 「おはよう」 元気よく私に挨拶してくれる彼女。 彼女こそが私の友達であり、いつも私の『死』を見ている。 ふとその疑問が頭に浮かび、そして消えた。 「おはよう」 元気よく、私も挨拶を返す。 そして、たわいのない会話を始める。 毎回考えてしまう事がある。 何故、私は死んでしまうのか。 何故、時は進まないのか。 何故、私はこの終わりの無い『今日』に縛られているのか。 晴れない私の心とは対照に、空は清々しい程に晴れている。 「はぁ……」 「どうしたの、元気がないね」 彼女の優しい声が、私に一層と暗い影を落とす。 「大丈夫、いつも通りだから」 「何かあったら言ってね。私が君を守るから」 いや、大丈夫だから。 今日こそ、君に私の『死』を見させないから…… 明日を見せるから。 『早く学校に入りなさい! 』 口煩い学年主任の声がした。 空耳ではないだろう。だって何回も彼の声は聞いたから。 「ほら、行こう」 「うん」 私達は急いで学校に入った。  
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