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やぁやぁ皆さんこんちには。
知ってる人は知っている、知らない人は知らない片瀬悠李16才です。
唐突ですが俺、死にました。
そうです、享年16才ですよ。
家族無し、友達無し、知識無し、学校も中退しており、唯一あるのは見た目だが死んだ魚の目をしていたのでモテもせず。
だからまぁ死んでも特に問題はなかった。
俺こそ死んで後腐れの無い人間はいない。周りが困るのは死体処理くらいだ。
だからって……コンビニにエロ本買いに行った帰りに3トントラックに轢かれるって死に方ってどうなのよ。
飛び散った死体の唯一の手掛かりが幼なじみモノのDVD付きのエロ本て……!!
せめて財布だけでも持ってきてれば身元も分かっただろうが万札しか持ってなかったよチクショー。
だがそんな心配してももう仕方ない。
えっ?なんでそんなに余裕があるかって?
死んだ筈の俺は今、白い正方形の部屋で椅子に座っている。
さっき天使っぽい人に通されたんだがかれこれ10分近く待たされている。
どうやら俺は、片瀬悠里は間違って死んでしまったらしい。
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