学院への入学

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魔法陣で女を一瞬束縛し、動けなくなった所で腹を蹴る。 拘束を解かれた女は身体をくの字にし壁に激突する。 「躾のなってない犬だな。きちんと調教しとけよ」 魔法陣を解除しながら奥に座る人物、ロード校理事長ヴァンヘルツ・オーバンに語りかける。 「おやおや、入学式に見た時とは随分雰囲気が違うのですね」 「そりゃ深夜の学校で何度も死にかければイライラするに決まってんだろうが。わざわざ呼び出すならトラップくらい切れ」 「おぉ、これはすみません。しかし君達の存在は私くらいしか知らない。だからトラップは切れなくて」 「なら事前に言えおっさん。次似たような事したら学校ごと吹き飛ばすぞ」 「きっ、貴様………さっきから誰にそんな口を効いている!?」 あっ、さっき蹴った女が復活してる。耐久性はなかなかあるな。 「たかが一魔法学校の理事長、と話しているだけだが?」 「ふざけるな!六ある魔法学校の理事長、長は皆この国を支える六賢者だぞ!!」 六賢者?国の創設に貢献した六王の一族が後に魔法学校を作った際に魔法学校の長がそう名乗った、って奴だっけ。
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