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六賢者は国の戦力としても活躍し、六賢者のみで国一つは落とせるって話だが俺ならやる気になれば世界征服出来るしたいして怖くない。
「分かって話してる。だから黙ってろ」
「なっ……貴様ぁ!!」
あーこりゃきりがないな。イライラも収まってきたし大人しくしますかね。
「分かった!少し気が立って礼が欠けていた。すまなかった。次からは気を付けよう」
深々と頭を下げてやると女は抜きかけていた剣をしぶしぶしまう。
しかしよく見ればなかなかだな。もしかしてうちの生徒か?
「エリス、貴女は下がりなさい。彼女は私よりも上の存在です。貴女こそ失礼ですよ」
「この者がお祖父様より上?ご冗談を―」
「まぁ一応『魔帝』の称号は持ってるけどこの女信じないだろ」
魔帝って最も強い魔を操る者に送られる称号で時によっては魔術師、時によっては魔法使いに王から送られる。
昔ひと悶着あった時に送られたんだが……あの時は「魔帝にしてあげるから結婚しよう!!」とおっさんに下心満載で送られたのでふさわしいとは言い難い。
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