学院への入学

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渡されたのは一枚のカード。カードには六亡星の魔法陣が描かれている。術式から言って解除術式か。 「それを右手の甲に当てれば封印を30分間解除出来ます。ただし一度使えば10日間は使用が出来なくなるのでご注意を」 限定的に元の力を使えるって訳か。ったく俺は何処ぞの白髪の第一位かってんだ。 「とは言え、私も部下を使って細心の警備を学校の周囲で行いますので、万に一つも緊急時は来ないと思いますが」 「そうしてくれると助かるが……一つ質問良いか?」 「なんなりと」 「なんでセリアの入学を許可した?王族をこのロード校で受け入れるなんて厄介事でしかないだろ。王の命令って言っても学校関連は理事長の決定のが強いだろ」 「あぁそれですか。私が国王と友人であるからだけですよ。友人の頼みは断れませんし」 「……あのおっさん、友達居たんだ」 「はい。彼の魔法学校時代の唯一の友人でしょうね」 「って事はアンタも貴族か」 「いえ、庶民の出です。私は成績が良かったので貴族校に特例で入れたんです」
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