片瀬悠里、死亡

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「片瀬様には『異世界の転生』権と『才能』を差し上げます」 「才能、とな?」 「はい、全ての『才能』です。例えば剣の才能、料理の才能、勉強の才能、それら全てがもらえます。当然魔術の才能などもです」 おぉ、なかなかイイではないか!才能なんぞ俺にはエロ本の袋とじを綺麗に破るくらいしか無かったからな。 「これをオプションにした場合他のものは付けれませんが…………よろしいで―」 「問題無いむしろこれでイイ!」 「―そうですか。では異世界マグノリアへの道を開きます。ホンジャラホイ!」 なんだその適当な呪文はと思いつつも口には出さない。あんだけ見苦しいモン見せた後だからいつキレられてもおかしくない。 神様の適当呪文に反応し、俺の目の前に穴が開く。 「さっ、ここを通ったら転生完了ですよ」 「…………落ちればいいの?」 「そんな所です」 穴を覗きこむが先が全く見えない。どこまでも黒、である。 まぁ一度死んだ身だ。腹を括って行きますか! 「とぅ!」 勢い良く穴に飛び込み、全身が穴に入った直後に俺は意識を失った。
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