ほんの始まり

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コンビニから出てきたヒロを 視界に入れないように 助手席の窓の外に 顔を向けていると 運転席のドアが開き ヒロがドカッと乗り込んだ 私はそれでも顔を外に向けていた。 すると 右の頬に突然冷たい感触が… 咄嗟に「きゃっ」と言った私に ヒロがいつもの人懐こい笑顔で 『遙ちゃんには オレンジジュース~』と 私の膝の上にジュースを置いて 続けざまに後部座席の 美和たちにも飲み物を渡す あれっ? さっきの態度は私たちの 勘違い? と思わせる程の 機嫌の良さで暫くは 頭の中で ヒロの豹変振りを考えていた
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