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「そろそろ話を始めていいか?」
「えぇ。」
「うん。」
俺が話し出すと二人の顔も真剣な顔つきになった
ーーーーーーー
俺は幼い頃今みたいな妖力は持っていなくって霊力を持っていた
親は普通の人間だったからこのことは親に黙っていた
霊力があるせいか俺は小さい頃から人並み以上の力があった
だが小さかった俺は霊力を制御することができず、周りの人間に迷惑をかけ、いつしか人から避けられるようになった
「おい、また怪力化物が来たぞ。」
「ホントだ。帰れ!お前といると危ないんだよ!」
俺はいくら言われようが我慢した
時には物や石を投げられたこともある
そんな俺をいつも親は心配していた
だがいつも俺は笑ってごまかした
大好きな両親には笑っていてほしい
心配なんてさせたくなかった
小学生になってあるきっかけから俺を取り巻く環境が変わった
「転校生の雪村 シズクです!よろしくお願いします!」
「雪村は出雲の隣だ。」
先生に促されシズクは俺の隣の席に着いた
「よろしくね!」
「うん。」
それが俺とシズクの出会いだった
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