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――はぁ…はぁ……
汗が頬を伝って滴り落ちる。
身体中が悲鳴を上げて休息を要求している。
眠ってしまえばどんなに楽だろう。
しかし、ここで寝るわけにはいかない。
…ガガガガガガガガガガ
聞こえてきた重い地響き。
それは戦闘再開を強制するホイッスル。
(…来た。)
「行けるか?ジズ。」
教官の声に黙って頷き、充電の終わったボルトマグナムを手に取った。
ぼろぼろの身体を動かし、ブースターとホバーを起動させる。
「よし、行くぞ。これで最後だ、気ぃ引き締めろ!!」
教官の檄を合図に、渇いた青空に飛び出した。
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