第壱夜

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 ~リュカside~ 「くぁ~……」  眠いです……。 「眠そうだね、リュカ。さっきから欠伸ばっかりして……。昨日はどのくらい寝たの?」  俺のおじいちゃんのお兄さん・シーズさんが俺の顔を横から覗き込むようにして訊いてきた。ついでに目にかかって邪魔らしき髪を片手で押さえてる。  シーズさんの髪色って、綺麗なブロンドだよねぇ~……。俺、プラチナブロンドよりただのブロンドがよかったな。髪の色。ついでに目の色も、コバルトブルーよりシーズさんみたいなスカイブルーでもよかったかも。 「59分」 「あ~、微妙に1時間じゃないんだ……。それは眠いよね。しょうがない。今日のお勉強はこのぐらいにして、少し寝ておきな」  シーズさんがそう言ったから、とりあえず簡単に勉強道具を片付ける俺。  ふぁ……。やっと寝られる。  それにしても……普段は遊んでばかりの自分の部屋で勉強なんかしていたせいか、なんだか変な感じだなぁ……。 「じゃあ俺、寝るね。おやすみ~」 「うん、おやすみ」  シーズさんはそう言って部屋を出て行った。  そういえば今日……ランディが来るとか来ないとか言ってたような……言ってなかったような……。  俺は眠い目を擦って、ベットに向かう。部屋が無駄に広いからベットが微妙に遠い……。  そしてベットに入ると、俺はすぐに眠りに入った。
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