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クレヴィスは手を伸ばし塊の中からうっすらと輝く深紅の球を取り出した
そして、それを大切にポケットにしまい込んだ
しばらくしてから声が聞こえた
「さっきの紅い球は?」
クレヴィスの後ろから現れたのはニコルだった
ニコルの足はまだ震えていた
「なぁニコル、お前隠してる事があるだろ。何故リルカと共に二人を捜している?」
ニコルはクレヴィスに睨まれてたじろいた
さっきまでディックに優しい表情を向けていたクレヴィスからは想像も出来ない恐ろしい表情だ
「悪いが、もう戻らないと。私のことはまた今度話そう。
じゃあな、ニコル。」
クレヴィスは目を閉じその場に倒れこんだ
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