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クレヴィスは心臓を持っている右手を上げた
「見てみるか?
さっきこれは心臓だと言ったが正確には箱だ。
これは人形の記憶が入ってる。
私はそれを見ることが出来る。」
ニコルは顔を上げ頷いた
「右手を。」
そう言ってクレヴィスは左手を差し出した
ニコルは一瞬躊躇したがその手に自分の右手を重ねた
クレヴィスの手は少しひんやりとしていた
クレヴィスはニコルの手を軽く握り、心臓を自分の胸に押し当てた
すると心臓はクレヴィスの胸に吸い込まれて消えた
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