第三章

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クレヴィスは心臓を持っている右手を上げた 「見てみるか? さっきこれは心臓だと言ったが正確には箱だ。 これは人形の記憶が入ってる。 私はそれを見ることが出来る。」 ニコルは顔を上げ頷いた 「右手を。」 そう言ってクレヴィスは左手を差し出した ニコルは一瞬躊躇したがその手に自分の右手を重ねた クレヴィスの手は少しひんやりとしていた クレヴィスはニコルの手を軽く握り、心臓を自分の胸に押し当てた すると心臓はクレヴィスの胸に吸い込まれて消えた
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