第三章・死闘

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「零崎さん、起きてください。零崎さん」 「ん…あ、あぁ。どうかしたのかい?」 「俺たち、藤原を捜しに行ってきます。多分あいつ、また無茶してると思うんで」 「そうか。いいだろう。気をつけていくんだよ」 「お世話になりました」 池田、高崎、山本の三人は、警察署に連れてこられた病院の患者たちから聞いた若者が藤原と断定し、オルマール病院へと足を向けた。市街地は不気味なほどに静まり返り、奴らの姿はなかった。 「病院が見えてきた。慎重に行こう」 高崎は辺りを警戒しつつ、病院の正面玄関に到着した。池田と山本も、様子をうかがいながら進む。 病院の扉を開け、やや薄暗い廊下を慎重に進む三人。そして、三人は一階と二階の捜索を始める。特に気になるところはなく、三階の捜索も終え、今度は地下の捜索を開始する。地下一階も何の問題もなく、三人は地下二階の捜索を開始した。 「左か右、どっちに行く?」 「研究室があるな。こっちから行こう」 三人は研究室の扉を開けた。さっと銃を構え、室内に足を踏み入れる。眼前には、円筒形の水槽が二つ並んでいて、中には見たことのない生物が入っていた。 「なんだよこれ…」
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